基幹システムは「会社の命」ですので、ユーザーとしては、システム開発・導入を行うSE(システムエンジニア)、PM(プロジェクトマネージャー)には「命を預ける」ことになると言えます。
コミュニケーション能力のあるPM、SEに我が社を託す
PMやSEの方と会話をする場合は、「この方々に我が社の命を託せるか」という目線でお話しする必要があります。
システムの発注前(プロポーザル局面)と発注後とでは、別のSEの方が担当になることも多いです。プロポーザルの時に来られたSEの方はとても話しやすい方だったが、要件定義以降の担当SEの方は意思疎通が図りにくい…というケースも多くあります。
不安があれば早めに伝え、早めに払拭する
担当者とのコミュニケーションに不安を覚えた場合、「私のせいではない」「仕方がない」で終わらせないでください。この場合は、まずどんな不安を感じているかをしっかり担当者本人に伝え、場合によっては改善をお願いします。
それでも改善しない場合は、システム会社に自分の意思を丁重にお伝えし、担当者を代えていただくようにお願いする必要があります。もちろん無理かもしれませんが、行動することが重要です。
私が過去に不安に感じた方は、以下のようなケースでした。
- 報告・連絡・相談がない
- 質問をせずに勝手な解釈で進める
- 人の話を聞かない
- 自分の言いたいことだけ喋る
- ノートやメモを取らない
- 同じミスが繰り返される
ベンダーマネジメントスキルが問われる
自社の要件にフィットしたシステムを開発・導入できるかどうかは担当者の力量に大きく依存します。カスタマイズを伴うシステム導入があればなおさら依存度は大きくなります。
「言いにくいことだから」といって不安を隠したまま時を経過させるのでは「会社の命」を守り切れません。システム会社(ITベンダー)を管理する能力「ベンダーマネジメントスキル」が問われます。勇気を出して行動に移すことが重要です。